富を築く技術 - 2017.05.14 Sun

富を築く心構え
富への近道
健康こそ富の基盤
稼ぐための黄金ルール20

富とは、持っているお金の額のことではない。
富とは、お金をすべて失ったときに残っているもののことだ。
富を生み出している人たちは、お金を稼ぐ活動よりも、
富の土台を築き、富の流れを作り出している。
稼ぎたいと思うなら、まずは本気でそう決意することだ。
あとはほかの目的を達成するのと同じで、
適切な方法を取りさえすれば、簡単に稼ぐことができる。
しかし、稼ぐことは簡単でも、それを続けるのは至難の業である。
あるコメディの主人公は、こうした中途半端な節約をする人たちのことを
「夕食のニシンを1ペニーで買って、4ペンスの馬車に乗って帰る連中」とからかっている。
この手の節約をして成功できたためしを私は知らない。
不慮のできごとでもないかぎり、いつでも出費に対して
収入に余裕があるようにすることだ。

①数枚のメモ用紙を用意して1冊にとじる
②使ったお金をそこに書き出していく
●メモには2つの欄を設け、一方には「必需品」と書く。あるいは「日用品」でもいい。
●もうひとつの欄には「ぜいたく品」と書く。
③毎日あるいは1週間に1回、使ったお金をどちらかに分類して書いていく
これを続けていけば、「ぜいたく品」のほうが「必需品」よりも2倍、
ときには10倍も多かったりすることに気づくだろう。
本当に生活に必要なものは、稼ぎのほんの一部だけで足りるものなのだ。

人間を堕落させるのは自分の目ではない。他人の目だ。
自分以外のすべての目が見えなければ、おしゃれな服や立派な家具で自分を飾る必要がない。
金持ちと同等の人間であることを示すのは簡単だ。
自分もその人と同じように堂々と振る舞えばいいだけだ。
虚栄心や嫉妬心のなすがままになっているようでは、前に進むことはできない。

最初の数千ドルを稼ぐほうが、その後何百万ドルも稼ぐよりも難しい。
宝くじに当たったのと同じで「あぶく銭は身につかない」のである。
簡単にお金を手にしてしまうと、そのお金の本当の価値が分からない。
何ごとも苦労して手に入れないかぎり、真の意味で役に立ってはくれないのだ。
わが国の大富豪の10人にひとりは、貧しい少年として出発している。
だが、彼らには強い決意と、努力する力と、あきらめない心、節約心、
そしてよい習慣があった。少しずつ前進し、お金を稼ぎ、それを貯め込んでいった。
それこそが、富を築く最良の道なのだ。
この国では、前の世代が次の世代の運命を決める。
いま貧乏人なら、次の世代かその次の世代が金持ちになる。
彼らは自らの力で金持ちになり、そして子どもたちに巨額の財産を遺す。
子どもたちはぜいたくに囲まれて、何の苦労もなく育ち、貧乏に落ちていく。
すると、苦労して育ったそのあとの世代がまた富を築く。
かくして「歴史は繰り返す」
他人の経験に謙虚に耳を傾け、先人が座礁(ざしょう)した
岩や浅瀬を避けるすべを知ったものこそ幸いである。
野心を持つなら、同業者には誰にも負けないという野心を持つべきだ。
間もなく卒業という大学生が年老いた弁護士にこう聞いた。
「仕事を何にするかまだ決めていないんです。
弁護士という職業はまだ、僕の入る余地がありますか?」
すると、次のようなウィットと真実に満ちた答えが返ってきた。
「下のほうはすし詰めだが、上のほうにはまだ空きがたくさんある」
どんな職業や商売でも、上のほうの階は空いているものだ。
最高の人材であれば、引く手あまたで仕事に困ることはない。
だから「より高く」をあなたのモットーにしよう。
それに徹すれば、失敗することはないはずだ。

いつもひとつのことだけに集中し、それに成功するか、
自分の経験が「やめたほうがいい」と告げるまで継続すること。
あるひとつのことに集中していれば、
一度にたくさんのことを考えていては出てこないようなアイデアが次から次へと湧いてくる。

いくら本業で成功していても、自分の知らない間違ったことに手を出したら、
聖書に出てくる怪力サムソンのように、力を失ってただの人になってしまうのだ。
資金が豊富にあるのなら、確実に成果を出しそうなものに投資すべきである。
誰であれ、それが鉄則だ。
しかし、その場合でも投資額はほどほどにしよう。
けっして、自分のよく知らないことに、本業で稼いだお金すべてを
つぎ込むようなばかなまねをしてはいけない。
お金が簡単に手に入る者はたいてい失敗する。
最初の資金は苦労して手に入れないといけない

興行師バーナムらしい皮肉とユーモアに満ちたエピソードから、
富と成功の法則をあなたのものにしてください。
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