潜在意識が答えを知っている! - 2020.06.05 Fri
単行本(ソフトカバー): 320ページ
出版社: きこ書房; ポケット版
ISBN-10: 4877712887
ISBN-13: 978-4877712884
発売日: 2012/2/1
出版社: きこ書房; ポケット版
ISBN-10: 4877712887
ISBN-13: 978-4877712884
発売日: 2012/2/1

第1章 人間は本来、成功するようにできている
第2章 人生を決定づける自己イメージ人間だけがもつ「成功本能」
第3章 明確なイメージが行動への原動力となる
第4章 イマジネーションで明らかになる「本当のあなた」
第5章 ネガティブな思い込みや行動が失敗を生む
第6章 どんな問題でも解決してくれる「自動成功メカニズム」
第7章 いくつもの逆境を乗り越え幸せになる方法
第8章 「成功型」人格を手に入れる最も効果的な手段
第9章 「自動失敗メカニズム」の作動を告げる危険信号
第10章 健全な自尊心があなたを守る 他 第15章まで

「ポジティブ・シンキングをしろとおっしゃるのなら、
もうとっくに試しましたよ。でも、うまくいかなかったのです」
ところが、少し詳しく話を聞いてみてわかったのだが、
「ポジティブ・シンキング」をしたというのは、外部の問題に対してなのである。
たとえば「あの仕事をものにしよう」
「もっと落ち着いてあくせくしないようにしよう」、
「このベンチャー事業は私に打ってつけじゃないか」などというものである。
こうした患者は、目的を成し遂げるために必要な
自分自身に対する認識を変えようとしなかったのである。
自分に対してネガティブな認識を抱いているかぎり、
現在の状況に対してポジティブに考えることなど、できはしない。
劣等感というのは事実や経験に起因するのではなく、
事実に対して下した判断や経験に対する評価から生じるのである。
自分に対する認識を変えれば、その新しい認識に合ったいろいろなことがらが
無理なく成し遂げられることが、多くの実験から明らかになっている。
こうした生徒や学生は、本来、頭が悪かったり適性がなかったりしたわけではない。
問題は、「僕には数学の頭がない」、「もともとスペリングはだめなんだ」
といったように自己イメージが不適切なだけだった。
自分の間違いや失敗を、「自分そのもの」と見なしていた。
つまり、「テストができなかった」のは「事実の記述」にすぎないのに、
「自分はできそこないだ」と決めつけたのである。
「あの教科で落第点を取った」とは言わずに、「自分は落第生だ」と思い込んだのだ。

自動成功メカニズムを働かせる基本原理を頭にたたきこもう。
あなた自身のサーヴォ機構を働かせるのに、コンピュータの天才になったり
神経学者になったりする必要はない。それでも次のことは理解しておく必要がある。
(1) 内蔵された成功メカニズムには、目標やターゲットがなければならない。
目標やターゲットは、とにかく「すでに存在している」ものとして思い描くこと。
成功メカニズムは、
①存在している目標に向かって導いたり、
②すでに存在しているものを「発見」したりすることによって機能する。
(2) 自動成功メカニズムは間接的に作用する。
すなわち、「最終結果」となる目標に対して働きかけ、それに向かって方向づけられるものなのだ。
手段がわからなくてもがっかりすることはない。目標を設定したら、自動成功メカニズムは
手段を提供するように機能する。最終結果をもとに考えれば、手段はおのずとついてくる。
(3) 一時的な失敗や誤りを恐れない。
どんなサーヴォ機構も、負のフィードバックによって目標を成し遂げる。
つまり、前進し、誤りを犯したらすぐに軌道修正を行うことで到達できる。
(4) どんな技能も、試行錯誤によって身につけることができる。
誤りを犯してから心のなかで目標を修正し、やがて成功に至る。
さらに学習を続ければ、過去 の誤りを忘れ、成功した反応を覚えて
「模倣」できるようになれば、継続的な成功が得られる。
(5) 自分の「創造のメカニズム」がきちんと働くと信頼しなければならない。
働くかどうか気にしすぎたり、必要以上に意識的に働かせたりしてはいけない。
創造のメカニズムは、無理やり働かせるのではなく、自然に働かせるべきものである。
信頼しなければならない理由は、創造のメカニズムが潜在意識のレベルで働き、
そのレベルで何が起こっているのかは本人には「わからない」からだ。
さらに「創造のメカニズム」は、そのときの必要に応じて自動的に働く。
だから、あらかじめ保証はない。あなたが行動し、行動によって要求が出されて初めてそれは働くのだ。
保証が得られるのを待って行動するわけにはいかない。
保証があるかのように行動することだ。
自動成功メカニズムは、自動的に目標を追い求める非常に複雑なマシンであり、
フィードバック・データと蓄えた情報を利用してターゲットに向かい、必要に応じて自動的に軌道修正を行う。
だが、それを働かせるためには、狙うべきターゲットがなければならない。
▲第3章に「自己イメージを変える毎日30分のエクササイズ」が収録されています。

人間の行動や感情は、思い込みから生まれるということを記憶に止めてほしい。
あなたの行動や感情を生み出した思い込みを取り払うためには、
自分自身に「なぜ?」と尋ねてみる。
成し遂げたい仕事や自分を表現したいと思っている手立てがあるのに、
「できない」と思って尻込みしてはいないだろうか?
そんなとき、自分に「なぜ?」と尋ねてみるのだ。
「なぜ、私はできないと思っているのだろう」と。
それからこう自問する。
「この思い込みは本当の事実に基づいているのだろうか。
それとも憶測(間違った結論)に基づいているのだろうか」
そのうえで、自分に次の四つの質問をしてみよう。

①その思い込みに合理的な理由があるだろうか。
②間違ってそう思い込んではいないだろうか。
③同じような状況にいるほかの人にでも、自分は同じ結論を下すだろうか。
④そう信じるに足る理由がないのなら、なぜ自分はそれが真実であるかのように行動したり、
感情を抱いたりしつづけるのだろうか。

この四つの質問を何げなくやりすごしてはいけない。真剣に考えるのだ。
理性的思考が、思い込みと行動を変えるのに威力を発揮するためには、
強い意思と欲求を伴っていなければならない。
自分がなりたいものや手に入れたいものを思い描き、しばらくの間、それが可能だと思ってみよう。
熱烈にそう思うのだ。その思いに浸り、繰り返し考えよう。
そうすれば、いまあなたが抱いているネガティブな思い込みは、新しい考えやアイディアが追い払ってくれる。
自動制御メカニズムは、成功メカニズムとしても失敗メカニズムとしても機能する。
どちらになるかは処理のために与えるデータと設定する目標によって決まる、
ということを思い出してもらいたい。
達成できるかどうかは、設定する目標次第で決まるのだ。

私たちの問題点は、自動的な「創造のメカニズム」を無視して、
意識的な思考や意思の力で何でも処理し、どんな問題も解決しようとする点にある。
問題を提起し、それを見極めるのは、意識の仕事だ。
しかし、意識は本質的に自ら問題を解決するようにはできていない。
意識ですべてを解決しようとするから、ストレスがたまっていく。
自動成功メカニズムに「問題」を委ねてしまえば、ストレスは解消されるのである。
「決断を下し、あとは実行するだけという段階になったら、
結果に対する責任や心配は完全に捨て去ろう。
ひとことで言えば、思考と実践の装置の制約を解いて自由にさせてやれば、
その働きは倍増するのだ」
だがここでは、実践のための手順であるととらえてほしい。
問題解決の糸口をつかむのは意識的・理性的な思考だが、
その後は自己イメージに合ったイマジネーションを介して、サーヴォ機構に任せてしまえばいい。
そうすれば、あとはサーヴォ機構が、ストレスを感じさせずにどんな問題も解決へと導いてくれるのだ。
意識的な思考によって力ずくで解答を出そうとするストレスが消えたときに、
サーヴォ機構が自動成功メカニズムとして機能し始めるのである。

過去に何度失敗しようと問題にはならない。
重要なのは成功した経験であり、それを記憶し、強化し、じっくり考えることなのだ。
アメリカの偉大な発明家であり技術者であるチャールズ・ケタリングは、
「科学者になりたければ、一度成功するまでに九九回失敗するのも辞さず。
それでプライドが傷ついてはいけない」と言っている。
これはあらゆることに共通する。
だからといって、実際に九九回に一回の割合で成功しろというわけではない。
場合によってはそれだけの失敗も辞さず、そうなっても自己イメージに
ダメージを与えてはならないということである。
自分を受け入れるとは、現在の自分を、
長所だけでなく短所や過ちもすべて、あるがままに受け入れることだ。
ネガティブな要素は自分の属性であって、自分そのものではないとわかれば、
自分を受け入れるのはやさしくなる。
自分を健全に受け入れたがらない人が多いのは、自分と自分の誤りを同一視しようとするからだ。
創造的な行動を意識的に起こそうと頑張りすぎると、逆にそれができなくなってしまう。
ただ目標や最終的な結果を決めるだけのほうが、ずっと簡単で効果的だ。

まずは、できるだけ望ましい結果を思い描く。
「もし」から始め、「もし起こりうる最良の結果になったら」と考える。
次に、それが起こりうると自分に言い聞かせる。
この段階では、「起こるだろう」ではなく、あくまで「起こりうる」だ。
要は、そうした望ましい結果がありうると、自分に気づかせることが大事なのである。
あなたは、この楽観主義と自信をだんだんと取り込み、心のなかで消化できる。
望みどおりの結果が確かにありうると思えたら、その望ましい結果がどんなものかイメージしてみよう。
このメンタル・イメージを入念に調べ、細部まで正確に描写する。
それをしつこいくらい繰り返すのだ。
そうしてあなたのメンタル・イメージの具体性が増すと、次第にそのイメージにふさわしい感情が現れてくる。
もう望ましい結果になっているかのように。
今度の「ふさわしい感情」は、自信や勇気だ。
それらがひとまとめになって「勝利感」になるのである。
単行本(ソフトカバー): 320ページ
出版社: きこ書房; ポケット版
ISBN-10: 4877712887
ISBN-13: 978-4877712884
発売日: 2012/2/1
出版社: きこ書房; ポケット版
ISBN-10: 4877712887
ISBN-13: 978-4877712884
発売日: 2012/2/1

潜在意識には、例外なく最高の自分が存在する。
世界中で3000万人の人生を変えたサイコ=サイバネティクス理論。
半世紀読み継がれている世界的名著。
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