バーソロミュー ―大いなる叡智が語る愛と覚醒のメッセージ - 2017.05.14 Sun
単行本(ソフトカバー): 296ページ
出版社: ナチュラルスピリット
ISBN-10: 4864510768
ISBN-13: 978-4864510769
発売日: 2013/2/26
出版社: ナチュラルスピリット
ISBN-10: 4864510768
ISBN-13: 978-4864510769
発売日: 2013/2/26

第1部 人間関係
愛ではないもの
ソウル・グループ
性エネルギーという贈り物
自分を愛する

一番重要なのは、
私たちが求めるものはすでに、私たちの中に存在するということ。
探せば見つかるということを思い出すこと。


私たちがすでに知っていること、つまり、
自分とまわりの世界を分離したものとして見るのは幻影であること、
そうした世界観は苦しみをもたらすことを、私たちに思い出させるため。
この幻影を創りだしたのは私たちであり、
それを自分たちで終わらせることもできるのだということを思い出させるため 。

自分が自分の進むべき「道」を選び、
その道に従って生きようとするなら、まず心を完全に開いて、
〝大いなる叡智〟が何らかの形で自分の前に現れるように、謙虚に祈ることです。
そうすると、自分の人生に色々なことが起こり始めます。

愛とは、何かをしたり、頭であれこれ考えることではありません。
自分のなかや自分のまわりにあって、自然に流れ動くものが愛なのです。
そして、その人のあり方そのものが〝崇高なる愛〟なのです。
愛とは行為や行動をさすのではありません。
愛のただなかにいるときに人が鮮明に意識するのは、
愛とは自分のあり方そのものだという事実です。

自分の心をよぎるすべての人、自分の目の前に現れる人のすべてに対して、
温かい思いやりの心とその人たちの気持ちを理解する心を持つことができたとき、
その人は本当に愛情深い人ということができます。
ここで強調したいのは、努力や意思の力で愛を得ることはできないということです。
あなた方一人ひとりが、すでに愛そのものだからです。
ただ、この愛の状態を実感するために、あなたにできることがあります。
それは愛したいと心から望むことです。
愛を生みだす公式のようなものはありません。
愛のエネルギーはすでに自分のなかを流れています。
自分のなかにある愛に注意を向けなければ、あってもなくても同じです。

自分自身に対して、正直であるようにしてください。
自分の肯定的な面、否定的な面、両方とも素直に見てください。
まわりの人も出来事も、自分の一部であることを認め、受け入れることができますか。
怒ったり、いきどおったり、やきもちをやいたり、
そのほかの醜い感情を感じることができますか。
成熟した存在というのは、
自分のなかにあらゆる感情エネルギーの引力を感じとりながら、
特定の感情エネルギーに従うかどうかの選択ができる人です。
そこに選択肢を見ることができる人です。

何かに怒るなど、否定的な反応をすることができない人は、人生を生きていません。
そういう人は、まやかしの人生観を持つことによって、自分のエネルギーが
失われていることがわかっていないのです。
自分はこうあらねばならないとか、こうしてはいけないとか、
こういう生き方しかしてはいけないと言ったりすると、その人の命は止まってしまいます。
肉体は時間と空間のなかを動いているかもしれませんが、その人のエネルギーは止まり、
エネルギーの流れを感じることができなくなってしまいます。
どんな感情も起こらなくなります。
自分の感情の振り子が左右に揺れるのを受け入れたときに、ようやくその状態から抜けだせるのです。
両極のあいだを、自由に行ったり来たりできるようになると、人生のすばらしさは
まさにその動きそのものにある、ということがわかります。
人生の喜びやすばらしさやパワーは、人生の出来事によってもたらされるものではありません。
人生に起こる様々なことすべての動きのなかに、移り変わりのなかに、
一瞬として同じではないその変化のなかにこそ、人生のすばらしさがあるのです。
感動と驚きに満ちた「命の躍動」のなかに、喜びはあります。

感情が、怒りや悔しさのイメージを描きます。
そして、人はそのイメージを真実と思いこんで、それに反応するのです。
ところが、ここで心に浮かんだイメージが真実かどうか、誰も疑ってもみません。
ただ傷ついたと感じ、泣きわめきたくなるだけです。
この時点で立ち止まってみてください。
そのときの自分の感情に十分ひたり、感情を抑えないであるがままにしてみるのです。
あるがままにしていると、何か違ったエネルギーが動きだします。
心のなかのイメージの感情的なレベルを通りこして、
その後ろにある真実のエネルギーに入ることができます。
そうすると、それまでの感情が発散され、解放され始めます。
ありのままを感じることによって、単なる感情のイメージを通りこして、
そこで起こっていることの本質を知る必要があります。
人間に入ってくるエネルギーは一つなのですが、
人間はエネルギーを通すプリズムなので、出るときは様々な部分に分かれます。
それは色々な行動や考えや感情となって現れます。
エネルギーが入ってくるときに、静かに安定したプリズムとなって
それを感じるようにすれば、動揺したりしません。
とにかく、感情を感じることから始めてください。
感情をありのままに受け入れていけば、それを解放することができます。

自分の心の中に入っていき、自分の全存在のパワーを使って、
「嫉妬心のまっただ中にいる自分を愛します。
怒りの行動のまっただ中にいる自分を愛します。
自己憐憫を感じている自分を愛します」
と言うことで、自由を獲得できます。
どんな感情であれ、どんな想念であれ、どんな行動であれ、そのただなかで、
「私はこの瞬間、ありのままのこの自分を愛します」と宣言することから、自由が生まれます。

想念は人のまわりにいつも漂っていて、
想念と人とのあいだにはオーラ(霊域)と呼ばれるものがあります。
それぞれの人の性癖により、まわりにただよう想念の中の特定のものを選び、
自分に引きつけます。
想念は外にあるのです。
想念はあなたのオーラを通過して入ってきます。
それが感情として記録され、その感情から、未来の行動を創りだすのです。

あなた方が地球にやって来たのは、
あらゆる感情を経験し、これらの感情をマスターできるようになるためです。
どう反応するか、どの想念を引き寄せるか、どんな行動を人生に生みだすのかを、
「自分で選ぶことができる」という事実に気づくことによって、
感情をマスターできるようになります。

自分のなかにイヤな感情を感じた瞬間、自分にこう言います。
「私はこの感情を愛します。それを歓迎します。
この感情は、去る必要もなければ、変わる必要もありません。
私の一部なのですから。私はこの感情を受け入れます」
そうすると、心のなかにいつもある温かさが、この「岩」の方に動いていきます。
そして、ゴツゴツした岩をなめらかにし、それを囲み、ボロボロにし始めます。
つまり、この「岩」に対するあなたの愛の力を通して「岩」はその愛を自分の身につけます。
それはあなたの愛で満たされます。
愛がこの「醜い」感情の塊に注ぎこんで、それを囲み、高揚させます。
そしてこの感情は「愛にあふれた」感情に変わるのです。
これらの否定的感情をあなたの愛で温め、受け入れてやることで、
「変化」や「変容」が現実のものとなります。
自分は限りなく大きな存在であり、どんな感情をいだいても大丈夫なんだと
確信できると、何も怖れることがなくなります。

この世に存在するもので、自分が内包できないものは
何もないのだとわかると、怖いものがなくなります。
どんなに大きな心の痛手を受けた人も、そこから逃げずに、それを愛してください。
自分を傷つけた人を愛するというのではありません。
そうではなくて、その苦しみの感情を愛するのです。
その人たちを愛さない自分というものを愛するのです。
その人たちを嫌っている自分を愛してください。
誰かを愛せない自分、誰かを嫌っている自分さえも愛し始めると、
魔法の力によって変化が起こり、その状況そのものが温かさを帯び、
自分が相手を愛せないからイヤな気分になる、ということがなくなります。
今まで外の世界に求めていたものを、自分で生みだすことができることに
気づいたときに、やっと人生のマスター、本当の主人になるのです。
自分の人生のマスターになって、自分を愛していると感じられるようになると、
あなたの人生は愛の行動ではなく、愛の流れとなります。
誰が目の前にいようとも、愛の流れを感じることができるようになります。
自分が愛の流れそのものになることで、自由になることができるのです。
今まで外の世界に向かって請い願ったり、交渉したり、
色々な手を使ってやってほしいと頼んだことが、
自分自身で出来るようになると、ゲームは終わるのです。

毎日、あなたのなかの一部が表面に出てきて、
新しい経験をするたびにあなたの新しい面を見せてくれます。
自分にそんな面があるなどとは夢にも思わなかったような部分を発見します。
笑ったり、泣いたり、怒ったり……というように常に変化しつづける模様を描きながら、
あらゆる感情が人のなかには存在します。これこそが人生の不思議であり、すばらしさなのです。
感情の織りなす模様を完全な形に固定しようとするのをやめれば、
各部分の動きを楽しむことができます。
「私は自分を愛しています」と言い、愛を感じる努力をするたびに、
自分のなかの〝大いなるパワー〟を高め、〝大いなる炎〟をあおり立て、
〝大いなる光〟を自分の中に入れていることになるのです。
〝大いなる愛〟の実体は自分の中にあります。
自分を愛することに心を向けることによって、
愛のパワーに点火することができます。
人間としての全体性に達すると、
すべての感情は自分自身であるが、自分のすべてではない、ということがわかります。
自分の中のあらゆる部分を愛することによって、自分自身と一つになれます。
それ以外に神への道はありません。自分自身がすでに神なのです。
単行本(ソフトカバー): 296ページ
出版社: ナチュラルスピリット
ISBN-10: 4864510768
ISBN-13: 978-4864510769
発売日: 2013/2/26
出版社: ナチュラルスピリット
ISBN-10: 4864510768
ISBN-13: 978-4864510769
発売日: 2013/2/26

無辺に広がる悟りの境地への一番の近道は、この地球界を完全にありのままに受け入れ、
自分を完全にありのままに受け入れ、他人を完全にありままに受け入れ、
自分自身を愛するように他人を愛すること。叡智がいっぱい詰まった本。